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おまとめローンを検討している方へ

複数の貸金業者から借金をしている時に返済業者の1本化や利息の低下を狙っておまとめローンに借り換える方がいます。

いったんは楽になったような気がするかもしれませんが、まとめる前の借金の総額を上回る額をさらに借りるわけですから、月々の返済が厳しいのは変わりありません。
また、広告を見て利息が低下すると思ったら最低利息は適用されず結局まとめる前とそんなに変わってなかったりします。

これに対して任意整理とはこれまでの借り入れに対して利息制限法に違反している利息がなかったかチェックし(あれば適正利息に引き直し計算をしてその分借金が減ります)、今後の返済は元金を分割で支払っていくことを目指す手続きです。

利息制限法違反の利息があればそもそもおまとめローンを組む必要すらないこともあり、逆に過払いになっており、払いすぎた利息分のお金が戻ってくる場合も多々あります。

利息制限法違反の利息がなく借金が残る場合でも今後の返済は元金を36回から60回程度の分割で支払っていくことを目指します、利息をカットするわけです。
昔と違い今は貸金業者の経営も厳しくなり利息カットに応じない業者もありますが、その辺は面談時に説明します。
また、引き直し計算しても借金が残る場合には信用情報機関(通称ブラックリスト)に債務整理の記載が載ってしまうわけでこれを嫌がっておまとめローンに走る人もいますが、貸金業法の総量規制により年収の3分の1までしか借りられなくなったことにより結局お金を借りられず信用情報機関に載っているのと変わらないことになります。
銀行については貸金業法の適用はありませんが、おまとめローンの借金の残高がある中でさらに融資をしてくれるとはなかなか考えられません。


おまとめローンを組んだ後、結局返済できなくなり債務整理の相談に来る方も多いです。
また、市町村によっては債務整理をしている人を対象に融資をする自治体もあります。
おまとめローンを検討してる方は債務整理の相談をできれば先に検討してください。